2003年 (平成15年) | ||
KISO PhotoGallery (c)写真家 山口勝廣 |
木曾語り三六五〇夜 2003年11月 | |
師走を間近にひかえて大桑村弓矢の里では新しく刈り入れた稲藁による注連飾りつくりが始まった。 晴天の晩秋を迎えた南木曽町妻籠の宿では、文化文政江戸風俗の行列が宿場を練り歩き、狭い旧中山道は立錐の余地も無いほどの人出で賑わった。 木曽谷に冷たい木枯らしが吹き、雪の舞う厳しい冬の季節が間もなく始まる。 |
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→ 2003年11月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年10月 | |
澄み切った青空に白い雲が眩しい。南木曽町田立の五宮神社では稲穂に見立て365本の花で飾られた3頭の花馬先頭馬には神が宿る神籬(ひもろぎ)を中馬には豊作をあらわす菊を後馬には南宮社の紋の日月の幟を立て所願成就の≪花馬まつり≫が行われた。 夜に入って、江戸期より伝承の「田立歌舞伎」・「絵本太閤記十段目尼崎段」が演じられ、木曽路の秋が暮れてゆく。 |
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→ 2003年10月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年9月 | |
上松祭りが始まり木曽路に秋が来た。冷夏の今年、9月に入って残暑厳しく諏訪神社例祭前夜祭としての若宮八幡宮では「芸ざらい」で上若連による地歌舞伎や獅子狂言が演じられた。祭り堤燈の灯の入った町々、笛や太鼓の音に乗ってお練の神輿や神楽が行く。華やいだ祭り情緒に歴史という時が流れる。 |
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→ 2003年9月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年8月 | |
雨と冷夏の木曽路も漸く夏祭りの雰囲気に包まれてきた。 8月入っても相変わらず天候は安定せず天空に燃え上がる御神火は傘をさした信徒の姿を浮かび上がらせ、十二兼の百万遍では、既に秋到来を思わせる冷たい雨の中、濡れて黒光りする数珠を回して子供たちが地域を巡る。 |
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→ 2003年8月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年7月 | |
梅雨明けの待たれる季節、山は煙霧に包まれたように色彩を落とし、ひっそりと佇む。 間もなく訪れる真夏の炎天の熱気を前に、御嶽では開山祭が行われた。 神楽の音に乗って木曽路の夏祭りはもうすぐ始まる。 夏よ来い、来い! |
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→ 2003年7月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年6月 | |
潤いのある大気に包まれ、木曽路全てが優しく柔らかな季節を迎えた。 時の流れの中、人々は日々の営みの中に祭りや各地の集いに時を刻み、歴史と伝統の中に一筋の街道の文化が育まれてゆく。 梅雨の晴れ間に紫陽花が咲き、旅人を慰める。 |
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→ 2003年6月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年5月 | |
.......5月、風薫る季節澄渡る空に黎明の御嶽が浮かび、アカヤシオが緑の渓流に美しく映える。山の高所では桜と新緑のコントラスト、里では伝統の獅子狂言や太太神楽が演じられ、笛や太鼓の音が流れる。 大気の中、木曽路が息吹く。 |
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→ 2003年5月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年4月 | |
南北に長い木曽の地は4月も半ばを過ぎると北に位置する楢川村や木祖村に桜が咲く。 山の木樹の芽吹きは遅く春と冬との情景が混在する。 里には梅、桃、巴旦杏、山吹、水仙 が風に揺れ、木曽路深く香りが満ちる。 |
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→ 2003年4月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年3月 | |
春は名のみの3月陽光は光溢れ春到来かと想いしに、冷たい季節風と降雪の繰り返し。 元気な子供たちは昔から伝承されてきた≪百万遍念仏法会≫で村の家々を訪問し「なむあみだぶつ」を唱える。 |
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→ 2003年3月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年2月 | |
岩出観音は初午縁日で賑わい、御嶽霊場である新滝は珍しく二つの円錐形の氷柱が形成された。降雪は早かった今冬なれど、2月に入って滝の水量も多く暖冬気味の証であろうか。陽射しに明るさを感じつつ、木曽谷に春が待たれる。 | |
→ 2003年2月 |
木曾語り三六五〇夜 2003年1月 | |
2003年の幕開けは上松町寝覚の大宮神社二年参り、大桑村和村の元旦悪魔祓いの獅子舞、小正月行事としては花木飾り、火揉み行事、道祖神(さいのかみ)行列、お松焼きなど昔から各地に伝え残されている木曽路の歳時記が始まった。 | |
→ 2003年1月 |
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