KISO PhotoGallery (c) 写真家 山口勝廣

いこまや
犬山乾山講社
獅子狂言・葛の葉
木曾に魅せられて

1960年代、始めて訪れた木曾は、山谷を巡る中央本線に黒煙と白い蒸気を
吐き出して、力強く走る蒸気機関車の姿があった。あれから既に、五十年
の歳月が過ぎ去り世界情勢も大きな変革の時を迎えている。

近年、情報伝達の手段が著しく発達し、リアルタイムに世界情勢が駆け巡る。一方、国内においては、地域差が無くなり、人は画一化され思い遣り優しさといった日本人の心が失われようとしている。

藤村文学の故郷でもある木曾は、京と江戸を結ぶ中山道の中間に位置し東海道と並ぶ国の最重要幹線街道として東西の文化や経済の流通を担った。

木曾は、江戸五街道の中山道六十九次のうち十一宿として栄えた。
木曾街道という一本の道を中心に刻まれた、日本の歴史や時代の変遷、
激しく揺れ動いた武家制度から明治近代社会、そして現代へと急激な社会変化の中で、急速に姿を消した桧皮葺の石置屋根や桑畑など。

そんな中で、山峡の地ゆえに凝縮されて残された日本人の心や形があり、
今も変わらず山の峰峰にこだまして響く神楽の笛や太鼓、山への深い信仰の姿があり、六根清浄を唱え白装束の老若男女が先達と剣が峰を目指す。
霊峰木曾の御嶽と木曽駒ヶ嶽に挟まれた人々の生活や優しさが、木曾谷の風に乗って二十一世紀未来に語り継がれてゆくことを願ってやみません。
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