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≪奈良井宿場祭・開駅100周年記念≫ ― 塩尻市奈良井
嘗て木曽楢川村の奈良井宿は、奈良井千軒といわれた中山道屈指の宿場町であり、敵の襲撃に一気に攻められないよう、「鍵の手」を作って直角に道を曲げ、現在もその姿を留めている今は塩尻市に編入され、開駅100周年を迎え江戸幕府献上のお茶壺道中が再現、大賑わい。 |
≪町の花・野山の花≫
宿場の中は、店先、軒下、部屋の壁など、至る所に季節の花が飾られ、訪れる人の心を慰める。何気ない町の人々の優しさが、旅人の心に染み込み、何よりのもてなしであり庭には、色とりどりの花たちが競い合い、野辺や畦の野草にも、心和む心地である。 |
木曽11宿と呼ばれた中山道木曽路の宿場町は、島崎藤村のふるさと馬籠宿は、岐阜県中津川市に、最北部なら川村のなら萎縮や、木曽漆器で名高い平沢は、塩尻市に編入され行政区域が変わった。その平沢では漆器祭りが、奈良井宿では徳川幕府へ献上したお茶壺道中が繰り広げられ、街中は大変な観光客や写真愛好家で埋め尽くされた。 |
≪新緑の阿寺渓谷から恋路峠を越えて柿其集落へ≫
清く澄み切った阿寺川の渓流に岩魚の稚魚が遊び、大桑村から南木曽町柿其に向かう。空には鷹の仲間か、餌を求めて渓流沿いに悠々と舞う姿が一段と印象に残った 山間のいたるところに野生の藤が薄紫の花をつけ、天白公園のツツジの赤と対象的 |
木曽駒ヶ嶽二合目の駒ヶ嶽神社里宮で例大祭があり、国選択無形民俗文化財の太々神楽が奉納された。修験道の流れを汲むといわれるこの太々神楽は、一子相伝、演目十三座が奉納され木曽の山や谷に、伝統に法った笛・太鼓の音が響き渡った。 |
御嶽信仰は江戸期より長きにわたって今も白装束に身を包み、山への信仰が堪えることなく今に継承されてきた。尾張の覚明、江戸の普寛、二人の行者によって広く 軽潔斎によって山への登拝が許されるようになって、死後の魂が山に帰るという信仰が一気に全国に広まった。御嶽独特のお座によって、先達の吉凶や卜占、病気平癒など、庶民に親しまれた信仰は、老若男女、年齢を超えて引き継がれている。 |
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