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≪赤沢の結氷美≫ ― 上松町赤沢
1月17日
明け方の気温マイナス10℃の赤沢は氷結して自然の造形美を作り出し輝く。 |
小正月のどんど焼きは木曽地域でも各所で行われる。嘗ては子供達の行事であったが、少子化の今日、子供の姿は見なくなってきている。「どんど焼き」は、ところによって「お松焼き」「道祖神祭り」「左義長」「三九郎」などと呼称されてきた。 |
≪木曽駒ヶ嶽と御嶽山≫
1月16日
木曽谷は霊峰御嶽山と中央アルプス駒ヶ嶽連山とに挟まれた峡谷をなし、その最低地を薮原峠以西急峻な木曽川となって太平洋に注ぐ。木曽街道は、京都と江戸を結ぶ中山道六十九次の中11の宿場擁し、文化と流通の歴史を今に留めている。 |
上松町寝覚地区には古来、祝事があると必ず「祝い唄・高い山」を歌って地域でその祝事を盛り上げてきた。「高い山」は広く木曽地域で歌われておリ大宮神社夏祭りの折、新築の家や悪魔祓いの接待を受ける宿のお礼などにも歌われる。この会は伝統の地歌舞伎「芸ざらい」や悪魔祓いを受け持つ大宮若連が大老、中老、若連の唄の稽古とされてきた。今冬一番の冷え込みの中、駒ヶ嶽神社徳原宮司宅で手打ち蕎麦や手作り豆腐、御幣餅のご馳走に酒が回り、囲炉裏火が赤く映えて宴は夜更けて大賑わい。 |
≪雪飾り−萬松山興禅寺≫ ― 木曽町福島
1月9日
木曽谷の冬は冷たく厳しい寒さが続く。土地の人は沁みると言葉にするがこの寒さがなければ木曽とはい得ないのかもしれない。興禅寺境内には、美しく造形的な雪飾りが松等を労わり守る。伝統的職人の技術と人の優しい温もりが伝わる。 |
小正月行事の塞の神行列やどんど焼きは、日本の歳時記として此処木曽路でも親しまれてきた。小雪の舞う寒い早、上松町の八幡宮に地域の人々が集まり、松飾や注連縄、福だるまといった正月飾りを境内に積み上げる。道祖神祭りは、嘗て子供の絆を強め、年嵩の子が年少者を導いてきた風習も、今、子供の姿は少ない |
≪御嶽山≫ ― 木曽町開田高原
1月9日
木曽谷の冬は冷たく厳しい寒さが続く。土地の人は沁みると言葉にするがこの寒さがなければ木曽とはい得ないのかもしれない。興禅寺境内には、美しく造形的な雪飾りが植物を労わり守る。伝統的職人の技術と人の優しい温もりが伝わる。 |
風も強い厳寒の季節、旅行者が店先で家内に声をかける。熱い桜湯でもてなすおかみさんと墨痕も鮮やかにご主人は訪れた旅人の手土産にさらさらと記して |
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