|
小川若宮神社は集落を背にして小高い山の上にある。上松に残る伝承の獅子狂言、この地区では綺羅も化粧もしない素朴な浴衣姿に女役の獅子のみが着物に獅子頭で演じる |
≪太太神楽≫ ― 駒ヶ嶽神社里宮
5月3日
仰ぎ見る残雪の木曽駒ヶ嶽連山を背に、上松徳原の里から山道を登り始めると太鼓の音が響いてくる。駒が嶽神社里宮の春の祭礼である。この日一子相伝の国選択無形民俗文化財太太神楽十三座が奉納され、荘厳な中に神事が執り行われた。 |
≪萬松山興禅寺≫ ― 木曽町福島
5月2日
花のお寺興禅寺に春の陽光が溢れ梅や桜は華やかに、春爛漫も楽しみだが木陰に密やかな一人静の姿にも心打たれるものがある、そんな庭の佇まいが此処にある |
修験道の流れをくむ犬山乾山講社は、八十八夜の春山駒ヶ嶽霊場において先達信徒による敬虔な祈りが捧げられた。木曽の地にあって御嶽剣が峰奥社への登拝は今も続く |
真夏を思わせる暑い日差しの中、釈迦の誕生を祝う花祭りが大桑須原宿定勝寺で行われ、子供達が白象の山車を引き回し、お寺では懐かしい甘茶が振舞われた。家家の玄関には野山の花々が活けられ、旅人を慰めたであろう往時が偲ばれる風情。 |
木曾語り三六五〇夜 ALL RIGHTS RESERVED COPYRIGHTS (C)2000-2010 Katsuhiro Yamaguchi |
http://kisogatari.que.ne.jp/ |
katsuya@juno.ocnne.jp |